2009年05月23日

ミニ講座:寄付って何で必要なの?(1)

昨日予告しました、連続5回シリーズの第1回目です。
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★NPOって赤字だから寄付に頼るの?
★なぜ事業として成り立つの?
★なぜ人は寄付やボランティアをするの?
★不安定な寄付やボランティアで事業が継続・発展できるの?
★ソーシャルベンチャーってNPOとどう違うの?
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寄付には何となく「人に頼る」的なイメージってありませんか? 
企業でいえば赤字の穴埋めのような気がします。

そこで第1回目は、NPOは赤字なの? というところから考えてみたいと思います。


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★NPOって赤字だから寄付に頼るの?

企業が自立するには黒字でなければなりませんよね。
ではNPOが寄付を必要とするのは、赤字で自立できていないからなのでしょうか?

NPOは、寄付やボランティアも含めて自立運営する事業モデルです。
赤字だから、経営能力がないから、寄付が必要なのではありません。
(そういうNPOも中にはあるので誤解されがちですが、
 GiveOne登録団体にはありません)

むしろ逆に寄付やボランティアを上手に活用することで、
より多くの支援者を巻き込み、社会ムーブメントにしていくやり方は
NPO経営の重要な要素です。

例えば弁当屋の例でいいますと、

■企業:一般の人に原価以上で売る。売価1000円
■NPO :生活保護の1人暮らし高齢者に原価以下で宅配する。売価300円


という図式です。

なので、仮に同じお弁当だとすると、NPOは1000円の価値に対して直接対価は300円しかとらない(とれない)わけです。

・しかも大量生産できないので原価は企業以上にかかります。
・高齢者の健康を考えて食材を選び、愛情を注いで調理します。
・温かいうちに宅配し、ついでに健康状態をみて話し相手にもなります。

これは高齢者のことを本当に考えれば、自然にそうなりますよね。
でも、国や自治体では生活保護以上のことはできないでしょう。

無料だと施しになってしまうので、相手の自尊心や自立を損なう可能性があります。
したがって相手(高齢者)に負担は求めますが、とても企業で成り立つような金額にはできません。

■企業:顧客からの対価だけでまわせる事業
■NPO :顧客からの対価だけでまわすのが難しい社会の公益になる事業
(環境保全、障がい者支援、災害救助・復興支援、DV被害者などの保護・・・)


企業にはできない、行政にもできない、社会課題のすきま産業。
でも地球や人間社会にとって大事な事業。

これがNPOの事業領域なのです。
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NPOにはボランティアサークル的なイメージもありますが、これは活動の初期段階や規模が小さな場合で、発展すると企業と同様の「事業」になります。
ただ、事業領域が違うので、事業モデルや経営の方法が違うだけです。

でも、そもそも企業が取り組めない領域ですから、次の疑問が湧いてくると思います。

★なぜ事業として成り立つの?

次回はこのテーマで書いてみます。

(鷹野)


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posted by Takano at 07:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 寄付・社会貢献をするには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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