2009年05月24日

ミニ講座:寄付って何で必要なの?(2)

連続5回シリーズの第2回目です。
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★NPOって赤字だから寄付に頼るの?
★なぜ事業として成り立つの?
★なぜ人は寄付やボランティアをするの?
★不安定な寄付やボランティアで事業が継続・発展できるの?
★ソーシャルベンチャーってNPOとどう違うの?
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第1回目では、NPOが取り組む公益的な事業は、そもそも企業が取り組めない「直接対価の得にくい」領域であることを書きました。

志から社会問題に取り組むNPOは、世の中を良くする重要な存在ですが、どうやって事業として成り立たせているのでしょうか?


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★なぜ事業として成り立つの?

それは、ヒト・モノ・カネの経営リソースを自前資金以外で
調達しているからです。
(その究極が税金です。ただしその分制約と責任が大きい)

企業は、ヒト・モノ・カネをお金の対価(費用)を払って調達します。
この原資は顧客からの対価(売上)であり自前の資金です。
売上より費用がかかると赤字になります。

NPOは、ヒト・モノ・カネを通常相場より低い金額で調達します。
不足分の原資は、事業のミッションを実現したい当事者と支援者の想いです。
提供者の精神的満足が対価と言ってもいい。

弁当屋の例では、食材や調理場の提供であり、宅配ボランティアであり、寄付となります。

■企業:経営リソースは、お金で調達する
■NPO :経営リソースは、お金とミッションで調達する


この「ミッションで調達する」部分を総称して「パブリックリソース」と呼びます。
(GiveOne運営のパブリックリソースセンターが名づけた造語です)
企業のリソースは言わば「プライベートリソース」ですね。

パブリックリソースの必要度合いは、対象分野や事業のやり方によって異なります。
環境保全は直接対価が得られませんが、福祉分野や調査研究などは受益者や国・企業などから直接対価が得られます。
だから寄付をあまり必要としないNPOもあります。0%ならば企業でやれます。
(ちなみにパブリックリソースセンターも、ほぼ直接対価で賄っているNPOです)

・このパブリックリソースをどう上手に活用して、
・事業モデルに組み込んで、
・継続的な事業を行うか、

ここがNPO経営の重要な部分です。
決して経営が下手だから寄付やボランティアに頼っているわけではない。
そもそもそういう事業モデルだということをご理解ください。

聞けば当たり前のことですが、
企業にどっぷり浸かっていた方は、価値をお金と交換する世界に
ずっといるので、これが感覚的に理解しにくい。
短絡的に赤字穴埋め、知恵や努力が足りない、甘いと思ってしまう。

自分でNPOに関わると、企業とは違う構造が見えてきます。
寄付を集めること自体が経営の重要な活動なのです。
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NPOの経営には、企業とは違う難しさがあります。
お金でつながるのではなく、ミッションでつながる。
だから多くの人の共感を得ることが、とても大事になりますね。

次回は、

★なぜ人は寄付やボランティアをするの?

をテーマに書きたいと思います。

(鷹野)


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posted by Takano at 08:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 寄付・社会貢献をするには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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