2009年05月26日

ミニ講座:寄付って何で必要なの?(4)

連続5回シリーズも終盤。第4回目です。
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★NPOって赤字だから寄付に頼るの?
★なぜ事業として成り立つの?
★なぜ人は寄付やボランティアをするの?
★不安定な寄付やボランティアで事業が継続・発展できるの?
★ソーシャルベンチャーってNPOとどう違うの?
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前回、寄付やボランティアをする人は精神的満足感や社会勉強など、「お金以外の価値」を感じていることを書きました。

でも個人の自主性に依存していて、強制力がありません。
これで、事業を継続・発展させられるのでしょうか?

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★不安定な寄付やボランティアで事業が継続・発展できるの?

ここが、知恵の見せどころです。
そもそも大前提は、直接対価だけで賄えない難しい事業であること。

まず、原価をいかに抑えるか?

弁当屋の例で考えてみましょう。
・農家から、形は悪いが健康にいい食材を無料でもらう。
・料理好きの主婦に、料理研究をしながらお小遣い程度で調理してもらう。
・世話好きで元気な退職後の方に、配達料を少々お支払して、散歩がてら訪問・雑談してもらう。

これで通常1000円以上かかる原価が、700円になります。

でも、生活保護の高齢者からは300円の対価しか頂けません。
まだ400円不足しています。

これを寄付やボランティアで賄います。ここにも工夫が必要。

・両親を早くに亡くした方に、親孝行として寄付を募る
 (対価は精神的な満足感)
・自分もいずれ世話になるかもと思う方に、保険的に寄付を募る
 (対価は安心感。セイフティネット)
・弁当業界の企業や社員、業界団体を賛助会員にする
 (社会貢献企業としてのイメージ。業界人としての自尊心)
・小中学生に社会勉強として宅配ボランティアを募る
 (昔の話を聞き(生の歴史)、生活の知恵を得る)

などなど、寄付やボランティアに価値を感じる方のニーズにいかに応えるかを考えます。

単に「寄付お願いしま〜す」と呼びかけられても、寄付しようとは思いませんよね。


例のように、お金以外の価値を感じたら、逆に出したくなります。
もちろん団体が説明責任を果たし、継続的に活動報告することは言うまでもありません。

ポイントは、
・寄付者に継続的に満足感を与えられる仕組みであること。
・寄付者を継続的に開拓できる仕組みであること。

これで不足の400円分が安定して賄えて、事業が継続・発展します。


ただ、やっぱり重要なのは、熱意ですよね!

事業に取り組む人の熱意が、どれだけ寄付者に伝わるか。
支援してもらっている感謝を、どれだけ伝えているか。

これがミッションに対する共感の強さになり、継続性を高めます。
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NPOで活動する人々って、実に熱い思いの方が多いですよね。
というか、それがなければ、あえて困難な社会的事業に取り組まないわけで、当然といえば当然です。

NPOの創設者の言葉や、設立趣意書には感動します。

さて、次回はいよいよ最終回。

★ソーシャルベンチャーってNPOとどう違うの?

従来の企業と、従来のNPOの融合型。
ソーシャルベンチャーについて考えてみたいと思います。

(鷹野)


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posted by Takano at 05:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 寄付・社会貢献をするには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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