2010年08月30日

「すべての子どもに愛ある家庭を」 〜 子どもの村福岡 事務局長にインタビュー

kabuki.jpg 8月28日、「子どもの村福岡」開村記念チャリティー歌舞伎公演が、
福岡の博多座にて開催されました。
今年で3回目となる公演では、福岡の財界等の第一線で活躍している方々が
本格歌舞伎を演じ、その収益金は子どもの村福岡に寄付されます。
今年は昼夜2回の公演に約2600人が詰め掛けました。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/193913 

 子どもの村福岡は、「すべての子どもに愛ある家庭を」をスローガンに、親の病気や虐待などの理由で家族と暮らせない子どもたちを新しい家族と地域の中で安心して育てられる環境の実現を目指し、今春オープンした施設です。
http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=nm&nmk=10072

このたび、子どもの村福岡の専務理事兼事務局長の大谷順子さんのお話を聞く
機会に恵まれましたので、ご紹介させていただきます。
 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 まず印象的だったのが、このチャリティー歌舞伎公演の開催でも見られるように、子どもの村が
様々な地域組織にバックアップされているという点です。支援団体リストには主に九州を
拠点とした企業が名を連ね、地元の人々の関心と期待の大きさが伺えます。

中には消費者にとても身近な取り組みもあります。jihanki.jpg   
 ← こちらはコカ・コーラウエストジャパンの支援で実現した
   子どもの村のイラストがついた自動販売機。
 
  売上の一部が子どもの村運営のための寄付金になります。
  市内の進学塾などの協力も得てすでに40台ほど
  設置されているそうです。


 このように、多くの人々に支えられてオープンに至った子どもの村ですが、開村は
あくまでもスタート地点にすぎません。 子どもの村を将来にわたって運営していくためには、
まだまだ多くの課題に対処していく必要があります。

<子どもの村が抱える課題>
 子どもの村運営にあたり、やはり資金面ではまだ不十分です。今後行政からの補助金の導入などを目指しているものの、まだ確立できておらず、とくに後援会の負担はかなり大きなものとなっています。

 加えて人材の確保の難しさもあります。特に子どもたちの日常を支えるのは、いわゆる養護施設の「先生」ではなく、子どもたちの育ての「親」としての絆を築いてくれる育親さん。子どもたちの養育に人生を捧げるに等しい自覚と愛情を備えた人格が求められます。

 また子どもの村は、国際NGO「SOSキンダードルフ(子どもの村)」の理念に基づき、
従来の日本ではやってこられなかったことを実現するための取りくみであることを
大谷さんは何度も強調されました。国際的なNGO組織の日本支部という側面も持つことから
国際本部からの注目や要求レベルも高く、ほどほどの達成度での妥協は許されない・・・
お話の中でその意気込みが伝わります。

 日本の現状では、親と暮らせない子たちの行く先はほとんどが施設であり、里親はごく少数に
すぎません。これは海外の状況と比較すると信じられない事態であり、日本の制度面・意識面での
立ち後れをもっと認識してもらう必要性があります。このことを踏まえ、広報活動も
積極的に行って知られなかった分野を知らせることも、子どもの村の任務であるという
お話も伺いました。

 子どもの村福岡がその事業内容として、子どもの村の建設・運営事業のみならず、
子どもの社会的養護に関する研究開発事業・情報提供・啓発事業なども掲げていることの
意味が非常によく理解できました。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

IMG_0005.JPG
子どもの村福岡事務局スタッフの方々(中央が事務局長の大谷さん)

 幼い子どもたちが親の虐待や育児放棄などで犠牲となる痛ましい報道が後を絶ちません。
いま社会が必要としているもの、そして「子どもにとっていちばんよいこと」とは何か? 
それらを追求する先駆者としての子どもの村福岡をぜひ応援してください。

子どもの村福岡の寄付プロジェクトはこちら:http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10153
(羽生惠理)



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