2011年03月21日

赤十字・共同募金「義援金」の使途、NPO/NGOへの「支援金」の使途

【本記事をYahoo!Japanに情報提供しています】

自分も何かできることをしたいとの思いから、寄付をされた方、検討している方は多いと思います。
そこで気になるのが、寄付したお金がどのように使われるのかです。

赤十字・赤い羽根共同募金の「義援金」と、NPO/NGOへの直接寄付「支援金」との違いをまとめてみましたので、ご参考にしてください。

簡単に言いますと、災害支援の寄付・募金には大きく以下の2つの目的があります。
1.被災者への直接支援(見舞金等)
2.被災地で様々な支援活動を行っている機関・団体(NPO/NGO等)への活動資金提供

メディアが呼びかけている義援金(赤十字、共同募金など)は、主に1に対応しています。
これは被災者の方にとって、多くの方の応援の気持ちが篭った貴重なお金となります。

一方で2に対応したNGO/NPOなどへの寄付(支援金)は、個々に寄付・募金を募っていますが、十分な資金が適切なタイミングで集まりにくい状況になっています。
これはメディアになかなか取り上げられないため、一般への認知度が低く、また寄付したいと思っても自分で調べて信頼できる団体かどうか判断するのが困難だからです。

そのためGiveOneでは、寄付サイトの先駆けとして、実績豊富な信頼できる日本のNPO/NGOを紹介し、「専門性の高い緊急支援団体」への寄付を積極的に扱っています。

以下にそれぞれの寄付の特徴を書きます。

1.義援金:使途は被災者への配分
2.支援金:NPO/NGOへの寄付は現場の活動資金
3.寄付した後にお願いしたいこと

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1.義援金:使途は被災者への配分
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大災害時の「義援金」については、基本的には被災者に配分される仕組みになっています。
(行政の行う復興事業等には使われません)

赤十字、赤い羽根共同募金、自治体、TV局等が受け皿となって一括して集め、義援金配分委員会が設置されて、寄付金の100%が被災者への見舞金等になることになっています。
赤十字も通常の寄付とは全く別口で扱っていて、全額が配分委員会に送られるため、赤十字の収入には計上されていません。
(*赤十字の医療活動に寄付したい方は、通常寄付窓口へ)

<参考>
・新潟県中越沖地震 義援金受入・配分の流れ
 http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/nagare,0.pdf
・新潟県中越沖地震 義援金配分委員会の設置について 2007年08月23日
 http://www.pref.niigata.lg.jp/shinsaifukkoushien/1194192986760.html
・新潟県中越沖地震 義援金第1次配分計画について 2007年9月4日 発表
 http://www.pref.niigata.lg.jp/shinsaifukkoushien/1194192985423.html
・新潟県中越沖地震 義援金第2次配分計画について 2008年3月19日 発表
 http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/514/980/okigienkin2.pdf

上記のように、義援金に関しては、プロセスも配分先も明確になっていますので、透明性も信頼性も高いといえます。

留意すべき点は主に3つあります。

・被災者への配分は後日行われ、支援団体が行う緊急支援、復興支援に使われない
・寄付金額の公表は各組織を信頼するしかない
(多様な手段で短期間に大金が集金されるので、赤十字等を騙った詐欺行為や中抜き等の問題があっても分かりにくい)
・関わる人々の人件費や必要経費は税金等で賄われているので、実際には別途費用がかなりかかっている

貴重なお金ですので、くれぐれも、義援金詐欺などに巻き込まれないよう、直接、赤十字や共同募金会、自治体に寄付を預けるようにご注意ください。

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2.支援金:NPO/NGOへの寄付は現場の活動資金
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一方、今まさに現場で活動している、災害支援NPO/NGOに対する活動資金も必要です。

そのため、GiveOneでは、被災者への直接配分ではなく、「専門性の高い緊急支援団体への支援」という別の選択肢を提供しています。
http://www.giveone.net/cp/pg/TopPage.aspx

これには大きく2つの特徴があります。
1)被災地の実情に合わせて、必要な支援活動に各団体が柔軟にお金を使える
2)寄付者が、自分たちの代わりに支援活動を行ってくれている人々を応援できる

NPO/NGOにより活動地域や活動内容が異なりますので、自分の関心に合った寄付先を選べば、より支援活動を身近に感じることができます。
医療、物資、食事、メンタルケアなど共通課題のほか、女性、子ども、高齢者、障が
い者、外国人、アレルギーなど個別課題に対応している団体もあります。

GiveOneは、2001年にオープンした寄付サイトの先駆けで今年で10年になりますが、当初より、
ユニセフ、赤十字、共同募金等の大口寄付先を扱っていません。
それは、現場で支援活動を行うNPO/NGOに、寄付者が直接かつ的確に寄付できる仕組みを提供することによって、寄付者自らが団体と一緒に課題解決の当事者となり、目指すべき未来社会への投資になると考えているからです。

<GiveOneのスタンス>
・寄付は、市民が主体となって、社会をよりよく変えていく投資である
・寄付先団体の審査基準、審査プロセスを明示し、クリアした団体のみ登録する
審査基準は日本の市民社会を育てることを基本方針とする
 (先駆性、リーダーシップ、信頼性、安定性、寄付適格性)
・個別プロジェクトへの使途指定寄付とする
 (例外的に、団体のマンスリー会員などはあります)
・活動レポートを定期的に出し、成果を寄付者に示す
・認知されていない社会課題に光をあて、小規模でもモデルになる優れた団体を応援する

「NPO/NGOに寄付したいけど、どこに寄付したらいいか分からない」という方には、
GiveOneの厳しい審査基準をクリアした、日本のリーダー的NPO/NGOを自信をもってお勧めします。

選択肢の一つとして、各団体の想いや活動を知って欲しいと思います。
ご自分の考え方に合った寄付先選びの一助になれば幸いです。

ちなみに、私はGiveOneを創設した立場から、当然GiveOneをお勧めしているわけですが、他にもNPO/NGOを紹介した寄付サイト等がありますので、リンクを貼っておきます。

<ご参考:寄付サイト等の一覧>
・東北地方太平洋沖地震 インターネット募金一覧(by コーズアクション)
http://cause-action.jp/

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3.寄付した後にお願いしたいこと
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寄付をすると、寄付したことで「役に立った」と満足してしまいがちです。

是非、その後、自分の大切なお金がどのように使われ、どのような成果に繋がったのか、継続して気にして欲しいと思います。

それを気にかけることが、団体と支援を受けた人々の大きな励みになり、次の活動への活力になります。実際の被災地の現場には、想像以上に困難が待ち受けているからです。

団体や被災者に、是非とも応援メッセージを送ってください。
活動報告がきたら、是非ともひとこと「ありがとう」を送ってください。

心と心の交流こそが、お金以上に大きなパワーを生む源泉なのです。

■GiveOneに寄せられた応援メッセージはこちら↓
http://gamba-staff.seesaa.net/article/190410322.html
■GiveOne登録団体の活動レポートはこちら↓
http://www.giveone.net/cp/pg/donate/ReportListPage.aspx
■GiveOneの緊急支援活動紹介ページはこちら↓
https://www.giveone.net/cp/pg/campaign/Campaign005Page.aspx

みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
(鷹野秀征)

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【本記事をYahoo!Japanに情報提供しています】
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posted by Takano at 12:17 | Comment(3) | TrackBack(0) | 寄付・社会貢献をするには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
貴重な情報ありがとうございます
ただ私が聞いた話では赤十字の義援金の使い途は、支援団体のボランティアやスタッフたちの活動費になるとのことでした。ここで書かれてることとは反対なのでどっちが本当なのか困惑しています
Posted by まり at 2011年03月25日 15:04
コメントありがとうございます。赤十字のホームページの説明に「被災者の方々へ届けられます」とありますので、こちらが確かです。
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/l4/Vcms4_00002074.html
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この「東北関東大震災義援金」は、国内で発生した大規模災害に対して皆さまからお寄せいただくもので、全額を義援金配分委員会に送金いたします。その後、同委員会で立てられた配分計画に基づいて、被災者の方々へ届けられます。
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ちなみに、この説明文は、ブログ記事を書いた時点では、下の「よくある質問」に書かれていました。今は一番上に移動してますね。勘違いされる方が多かったので私もTwitter等で改善を望む旨、発信しましたが、それらの意見が反映されたようです。
ですので、「支援団体のボランティアやスタッフたちの活動費になる」というお話は、何かの勘違いかも知れません。
同じ赤十字でも、義援金ではなく、通常の寄付も受け付けていまして、それは赤十字の活動に使われます。
Posted by 鷹野秀征(GiveOne) at 2011年03月27日 10:56
突然のメールすみません。どこの行政なども被災者は、住居や遺族を亡くした方々だけですが、今もっとも大変なのは、自宅避難者で、仕事場を失くした方達なのではにでしょうか?収入源を失くした方達は、沢山いることを、もっと分かって欲しいです。
私も子供4人いて7人家族です。3人仕事場を失くし4ヶ月経ち、ようやく夫は仕事が見つかりました。その間も、支援はどこからもない状態で、今もなお、給料は出ないため、無収入状態です。こういった状態の家庭は、沢山あると思います。お盆も来るというのに、仏壇やお墓参りの準備も出来ない状態です。こういった方々も、同じ被災者ではないのでしょうか?第2回目の、義援金を出すことよりも、もっと出さなければならない、家庭は、沢山あると思いますよ。私は今すぐにも助けて頂きたい状態です。今日明日をどうやって、食べていけば良いのか、悩んでます。役所に、貸付相談もしましたが、家屋に被害が無い人は、対象になりません。と断られ、借りることもできません。助けてください。お願いします。
Posted by 古田雪恵 at 2011年07月18日 08:57
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